『ドラえもん』や『オバケのQ太郎』の作者で、国民的漫画家として活躍した藤子不二雄Fさん。※正式名称:藤子・F・不二雄(ふじこ・エフ・ふじお)
亡くなってから30年近くが経ちますが、2023年現在も奥さんはご健在のようです。
今回は夫が設立したプロダクションの元会長である妻の詳細について、現在の様子を確認します。
また3人の娘、孫について見ていき、家族の情報に迫りましょう。
藤子不二雄Fのプロフィール
本名:藤本弘
生年月日:1933年12月1日
死没:1996年9月23日
身長:不明
出身地:富山県高岡市定塚町
最終学歴:富山県立高岡工芸高等学校電気科
藤子不二雄Fの妻は藤本正子
不二雄さん(本名:藤本弘さん)の妻は藤本正子さんです。
かつて夫が設立したプロダクションの会長を務めていました。
もともと不二雄さんは藤子不二雄A(本名:安孫子素雄)さんとともに漫画家コンビ「藤子不二雄」として活動していました。
しかし1987年にコンビは解消されます。
どちらかが亡くなった後『ドラえもん』の膨大な著作権料を巡り、遺族がもめることを防ぐためでした。
コンビとして活動中は2人で収入を折半していたものの、遺産も折半となると家族同士が納得できない可能性が高かったのです。
この事態を防ぐためにコンビは解消され、著作権は2人の会社がそれぞれ明確に管理することとなりました。
2人が設立した「藤子スタジオ」は不二雄A作品の著作権管理を引き継ぎます。
一方で不二雄F作品の著作権は、不二雄さん自ら設立した「有限会社藤子・F・不二雄プロ」が管理することとなりました。
代表取締役社長を務めていた不二雄さんの死後、同社は株式会社化されています。
その後は元小学館プロダクション取締役の伊藤善章さんが社長に就任。
同時に代表取締役会長に就任したのが、未亡人となった藤本正子さんでした。
2006年に退任するまで会長職を務め、厳しく著作権管理に取り組んでいたようです。
コンビの合作『オバケのQ太郎』が絶版になっても、正子さんは復刊の許可を出していません。
夫の作品によって生じる利益の行き先に、厳しく目を光らせていたわけですね。
ようやく復刊が許可されたのは、正子さんが会長を退任後の2009年でした。
不二雄Aさんも2022年に亡くなりましたが、現時点ではコンビの遺族間で大きなトラブルは起きていないそうですよ。
藤子不二雄Fの妻の現在
2023年現在、正子さんがどのように過ごしているのかは確認できていません。
訃報は見当たらないため、おそらく今もご健在なのではないでしょうか。
2010年にはNHK教育「こだわり人物伝」に出演し、生前の夫について証言していたことを記憶している人はいるかもしれませんね。
また不二雄さんが暮らした神奈川県川崎市にある「藤子・F・不二雄ミュージアム」の設立にも関わっていました。
1999年2月、正子さんが川崎市に夫の漫画原画およそ5万点を「市民に公開したい」と申し入れたことでミュージアムの設立につながりました。
著作権については厳しく管理していたものの、貴重な資料は広く一般のファンたちに共有する、心の広い女性であることがうかがえますね。
藤子不二雄Fの娘は3人
不二雄さんは正子さんとの間に3人の娘をもうけています。
2010年4月14日に放送されたNHK教育「こだわり人物伝」には、娘さんたちがそろって出演していました。
長女の匡美(まさみ)さんは趣味で漫画を描いており、アニメ雑誌「月刊OUT」に4コマ漫画が掲載されたことがあったそうですよ。
父親の遺伝子を受け継いだためか、幼少期から絵を描いたり、物語を作ったりすることが大好きでした。
「遍歴」をテーマとした絵本を描くのが好きで、南国から日本に渡ったツバメが世界中を旅する話を描いたこともありました。
また犬が空飛ぶフライパンに載って旅行する物語も描いたことがあるそうです。
斬新な発想によるストーリー展開が面白いですね。
3人は全員が同じ大学に進学し、卒業後は就職したようです。
匡美さんについてはぜひ今からでも、かつて描いたような面白い物語や絵を発表してもらいたいですね。
藤子不二雄Fの孫も健在
不二雄さんには孫もいることがわかっています。
次女の日子さんが子供を生んでいるのですが、不二雄さんは孫が生まれる直前に亡くなってしまいました。
孫の顔を見られないことを悟っていたためか、亡くなる前に妻の正子さんに「オマケの金一封」を渡していました。
「孫が生まれたら渡してくれ」と頼んでいたそうですよ。
出産した日子さんには約束通り、正子さんから金一封が手渡されています。
お孫さんもすでに成人しているはずですが、偉大な祖父に一目会ってみたかったに違いありませんね。
藤子不二雄Fの家族まとめ
不二雄さんは妻、娘、孫に恵まれました。
亡くなったときは『ドラえもん のび太のねじ巻き都市冒険記』を描いている途中で絶筆。
意識を失っているのを、ご飯ができたため呼びに来た娘さんに発見されています。
最後まで家族を愛し、家族に愛された生涯だったことがわかりましたね