NOISEMAKER(ノイズメーカー)メンバーの年齢、名前、意外な経歴とは…?
数多くのバンドがしのぎを削るラウドロックシーンで異彩を放つロックバンドNOISEMAKER(ノイズメーカー)。
アートへの探求心に導かれるように独実の活動を続けるNOISEMAKERの魅力をご紹介します。
90年代から00年代にかけて隆盛を極め、いつしか日本の音楽シーンでも市民権を得た音楽ジャンル、ラウドロック。
海外でも高い評価を得る日本のバンドが登場するなど、さながらラウドロック戦国時代の様相を呈している国内シーンで、ひときわ異質な存在感を放つのが今回ご紹介するNOISEMAKER(ノイズメーカー)です。
メンバーが音楽的影響として挙げるRage Against the Machine、Korn、Linkin Park、Incubusといったラウドロック、ニューメタル系のバンド群をルーツとした音楽に軸足を置きつつも、近年はヒップホップやエレクトロ・ミュージック、オルタナティヴロックなどからの影響を反映した作品を発表しています。
スクリームや音圧で押してくるラウドロックバンドが多い中、NOISEMAKERは透明感のあるヴォーカルやオーガニックな質感のバンドサウンドを武器にするバンドで、「ハード寄りのオルタナティヴロック」と表現した方がしっくりくるかもしれません。
注意
出演イベントや対バンの顔触れなどから、記事冒頭では便宜上「ラウドロック」と紹介しましたが、メンバー自身は「俺たちはラウドロックではない」と発言しています。
その発言を裏付ける通り、近年の作品ではラウドロックのカテゴリーを超えた音楽性を獲得しているバンドです。
出身地である北海道のシーンを盛り上げるため、2018年からはロックフェスティバル『KITAKAZE ROCK FES』を開催するなど、近年ますますその存在感を強めているNOISEMAKERの魅力をご紹介します。
目次
NOISEMAKER(ノイズメーカー)
NOISEMAKER・メンバー
AG(エイジ) / ヴォーカル
HIDE(ヒデ) / ギター
YU-KI(ユウキ) / ベース
UTA(ユウタ) / ドラム
NOISEMAKER・バンド名の由来
NOISEMAKER・アートプロジェクトDOTS COLLECTIVE
NOISEMAKER・経歴
NOISEMAKER・オススメ曲
Home
One Day
REASON
NOISEMAKER・まとめ
NOISEMAKER(ノイズメーカー)
バンドメンバー
AG(エイジ) / ヴォーカル
HIDE(ヒデ) / ギター
YU-KI(ユウキ) / ベース
UTA(ユウタ) / ドラム
NOISEMAKER・メンバー
2003年に実の兄弟であるギターのHIDEとヴォーカルのAGを中心に結成されたNOISEMAKERは、2009年にドラムのUTAが加入して以降、不動のラインナップで活動を続けています。
北海道が生んだDIYロック集団NOISEMAKERのメンバーをご紹介します。
AG(エイジ) / ヴォーカル
氏名:AG(エイジ)
生年月日:1985年6月18日
出身地:北海道
ヴォーカルを務めるAGはギターのHIDEの実弟で、楽曲の作詞を担当しています。
音楽以外のアートにも多大な関心を寄せるAGは、HIDEと共にアートプロジェクトDOTS COLLECTIVEを主宰するマルチなアーティストです。
HIDE(ヒデ) / ギター
氏名:HIDE(ヒデ)
生年月日:1982年1月29日
出身地:北海道
ヴォーカルのAGの実兄であるギタリストのHIDEは、バンドのメインソングライターです。
プレイヤーとしてだけでなく、プロデューサーとしても作品に関わっており、近年ではミキシングやマスタリングにも関与するなどDIYに磨きをかけています。
MEMO
「日本一のDIY ロックバンド」を自称するNOISEMAKERは、作品のプロデュースやサウンドメイキングだけにとどまらず、ツアーグッズのデザインなどを自前で手掛けています。
AGと共同でアートプロジェクトDOTS COLLECTIVEを主宰しています。
YU-KI(ユウキ) / ベース
氏名:YU-KI(ユウキ)
生年月日:1986年4月4日
出身地:北海道
ベーシストのYU-KIはAGの学校の後輩で、NOISEMAKERからベーシストが脱退するタイミングでAGから誘われてバンドに加入しました。
元々NOISEMAKERのファンだったため、加入の打診があった際は即決だったと語っています。
UTA(ユウタ) / ドラム
氏名:UTA(ユウタ)
生年月日:1987年2月4日
出身地:北海道
ドラム担当のUTAは、2009年9月に脱退した前任ドラマーTAKSHIの後任として同年10月頃に加入した一番新しいメンバーです。
対バンなどでNOISEMAKERと面識のあったUTAは、彼らがドラマーを探していることを聞きつけ、「入れて欲しい」とみずから売り込みをして新メンバーの座を勝ち取りました。
NOISEMAKER・バンド名の由来
直訳すると「騒音を生み出す人」という意味になるNOISEMAKER。
バンド名を決める際、HIDEとAGが愛聴していた洋楽コンピレーション『NOIZE』から着想を得て、“ジャンルに囚われずに音を作る人達”という意味を込めてNOISEMAKERと名付けられました。
MEMO
2001年にリリースされた『NOIZE』は、Linkin ParkやDeftones、Staindなどヘヴィロックやニューメタル界隈のバンドの楽曲を集めたコンピレーションCDです。
NOISEMAKER・アートプロジェクトDOTS COLLECTIVE
音楽以外のアートにも並々ならぬ関心を抱いているギターのHIDE(ヒデ)とヴォーカルのAG(エイジ)は、「ROCK X ART」をスローガンにアートプロジェクトDOTS COLLECTIVEを主宰しています。
彼らのアートへの情熱は本物で、2019年にミニアルバム『RARA』をリリースした際には、ジャケットデザインを担当したフランス人ストリートアーティストWK Interactを日本へ招き、渋谷にあるビルの壁面にアルバムジャケットを描いてもらうという大胆な企画を実行して話題となりました。
MEMO
このプロジェクトには1,000万円もの大金が費やされましたが、10代の頃からWK InteractのファンだったHIDEとAGは「夢が叶った!」と感動を露わにしています。
2019年10月16日のシングル『MAJOR-MINOR』のアートワークには、壮大で緻密なイラストを下書き無しで描き上げる驚異の韓国人イラストレーターのキム・ジョンギを起用するという刺激的なコラボレーションを実現させました。
キム・ジョンギはNOISEMAKERから作品を依頼された際、韓国語で書かれた手紙が添えられていたことに感銘を受けたと語っています。
ビジネスとして事務的に依頼するのではなく、慣れない言葉に悪戦苦闘しながらも「あなたの作品が欲しいんだ!」と情熱的に訴える彼らの姿勢はまさに生粋のアーティストだと言えるでしょう。
NOISEMAKER・経歴
2003年に北海道で結成されたNOISEMAKERは、現在までにアルバム3枚、ミニアルバム6枚を発表しています。
2007年にはアメリカのミクスチャー・ロックバンドInsolenceと共演を果たすなど、徐々に知名度を高めていった彼らは、2009年2月にファーストアルバム『The 6 matters of the 6』を発表。
アルバムリリース後の2009年9月にドラマーの脱退という出来事を経験しますが、後任としてUTAを迎え、新たなラインナップでライヴ活動および音源リリースを続けていきます。
2013年リリースのセカンドアルバム『DOUBLE COLOR SHEEP』がオリコンチャート最高60位に入るなど上昇気流に乗り始めた彼らは東京進出を決意し、2014年7月に東京へ活動の拠点を移しました。
2014年8月リリースのミニアルバム『MAZE』をオリコンチャート44位へ送り込んだNOISEMAKERは、2015年3月にミニアルバム『NEO』でついにメジャーデビュー。
メジャーに移籍したことによって活動規模はさらに拡大し、大型フェスティバルなどへの出演も急増しました。
しかし、メジャーでの活動期間は長くは続かず、2017年からは再びインディーズでの活動に戻っています。
MEMO
メジャーでの活動を継続できなかったことについて、メンバーは悔しさを露わにしていましたが、インディーズ移籍後の方がチャートアクション、観客動員も上昇するという変わった現象を起こしました。
2018年からは地元である北海道でフェスティバル「KITAKAZE ROCK FES.2018」を開催し、北海道の音楽ファンに様々なバンドを観る機会を提供すると共に、道外から来るお客さんに北海道の魅力を伝える活動をおこなっています。
また、アジアを中心に海外公演もおこなっており、「NOISEMANIA IN CHINA」と題したツアーで中国を回るなど国外での知名度も高まりつつあります。
2019年リリースのシングル『MAJOR-MINOR』には大手スポーツ用品メーカーのタイアップが付き、さらに露出の機会が増えたNOISEMAKERは2020年にさらなる飛躍を遂げるに違いありません。
NOISEMAKER・オススメ曲
フロアに熱狂の渦を巻き起こすNOISEMAKERの必殺チューンの中から選りすぐりの3曲をご紹介します。
Home
NOISEMAKER “Home” 【OFFICIAL MUSIC VIDEO】
2016年リリースのサードアルバム『ROAR』に収録されている楽曲です。
感涙必至のエモーショナルでメロディアスな名曲で、後半にはファンがシンガロングする光景が目に浮かぶ壮大なコーラスパートがあります。
人生の場面はどんどん移り変わっていくけれど、自分の大切な場所はいつだって心の中にある、ということを歌った歌詞も素晴らしく、進学や就職などで環境が大きく変わった時に聴いて勇気づけられたファンも多いでしょう。
One Day
NOISEMAKER「One Day」Official Music Video
ビルの壁に絵を描くという大胆なプロモーションで話題となった2019年リリースのミニアルバム『RARA』収録曲です。
クリーントーンのギターと歌い回しだけで世界観を作ってしまう冒頭から実に見事で、知らず知らずのうちに曲に没頭させられてしまいます。
後半でヴォーカルのAGが声を振り絞るパートがあるものの、ラウドロックというジャンルでは到底くくることの出来ない領域に彼らがたどり着いていることがわかる一曲です。
曲調が暗いことから作品に収録するべきかメンバー間で意見が分かれたそうですが、熱く静かに燃える“One Day”はNOISEMAKERの新たなる名曲と呼ぶにふさわしい破壊力を持っています。
REASON
NOISEMAKER:”REASON” 【Official Video】
2014年リリースのミニアルバム『MAZE』に収録されている楽曲です。
先にご紹介した2曲と比べて、彼らのルーツであるラップメタル、ニューメタルの要素が色濃いヘヴィチューンとなっています。
バウンスするようなギターリフやシャウトなどはまさにラウドロックのど真ん中をいくものですが、NOISEMAKER印をしっかりと押された美しいメロディが実に際立っており、この曲を特別なものにしていると言えるでしょう。
夢や目標があるなら、それをただ夢見たり、現実主義者の意見などに耳を貸したりせず、行動を続けることが唯一の解決策であるということが歌われています。
個人的に好きな歌詞は「If my last card is a joker / I’ll turn it over again (もしも最後のカードがジョーカーだったらさ、裏返しちゃえばいいんだよ)」というところで、窮地に陥っても絶対にあきらめないという姿勢に勇気づけられます。
NOISEMAKER・まとめ
音楽とアートの神髄を突き詰めていくストイックなロックバンド、NOISEMAKERをご紹介しました。
創造物へのこだわりはすさまじく、オリジナリティを失わないためにはどうすればいいかを徹底的に考えているバンドです。
外部プロデューサーを起用しない理由として、プロデューサーというフィルターを通すことによって「世界中のいろんな音楽がコピーに聞こえる」と説明する彼らの音は、とても自由で独創的に響きます。
彼らが主催するフェスティバル「KITAKAZE ROCK FES.2020」は残念ながらコロナウイルスの感染拡大防止の観点から中止が決定しましたが、ウイルスが終息した暁には日本全国で熱いパフォーマンスを見せてくれるはずです。
その日がやって来るを待ち侘びながら、NOISEMAKERが生み出すアートを心ゆくまで堪能してみるのはいかがでしょうか。